ランディングページの見るべき視点
【ランディングページ】「ランディング=着地」一番最初にサイトに入ってきたページです。
ここで見るべき指標は「直帰率」となります。※直帰率:1ページのみでサイトを離れる割合。「直帰数÷セッション数(閲覧回指数)」。100人中20人が1ページのみでサイトを離れた場合、直帰率は20%です。2ページ目以降を見てもらうためにも直帰を改善しなければなりません。
ランディングページはトップページとは限らない
Amazonで商品を購入しようと思った際に、GoogleやYahoo!で「Amazon」と検索してAmazonのトップページに入った場合は、トップページがランディングページとなります。
しかし、欲しい商品があり、商品名で検索をして引っかかったサイトのリンクをクリックした飛び先がAmazonの「商品詳細ページ」の場合、その商品詳細ページがランディングページとなります。
つまり、どのランディングページが直帰率が高いのかを見極めて、改善すべきランディングページから手をつけていくことが求められます。
改善すべきランディングページの発見方法
ここでは改善すべランディングページの探し方を説明します。
- Googleアナリティクスの「行動 > サイトコンテンツ > ランディングページ」レポートを開きます。
- 「直帰率」を押して直帰率の高い順に並び替えをおこないます。
すると、ここである違和感に気づくでしょう。
[図表111]
直帰率が高い上位ランディングページは「100%」が多くなります。
これはなぜかというと、セッションが1、つまり1回の訪問があり、その訪問で直帰をしたため「1÷1×100=100%」となっている状況です。
ここで考えていただきたいのは、「直帰率の改善にはコンテンツの改善が絡む」ということです。直帰の原因として考えられるのは、
①「デザインが悪い」からサイトを離れた
②「コンテンツの内容が悪い(おもしろくない)」からサイトを離れた
③次のページへ行くための「導線が悪い」からサイトを離れた
などが考えられます。
つまり、サイトコンテンツを改善しなければ直帰率の根本的な改善にはなりにくいということです。
そして、コンテンツの改善はサイトの改修が必要なため、時間を要します。仮にサイト制作業者に依頼している場合は、外注費用も発生します。
さて、たった1回の訪問のために「時間」と「お金」をかけてまでコンテンツの改善をする価値はあるでしょうか?その場合、直帰率は80%くらいだが、セッション(訪問)も多いページを改善しているほうが、サイト全体の直帰の改善インパクトが大きいことに気づくでしょう。
「加重並べ替え」機能で改善インパクトの大きいページを探す
そんな改善インパクトの大きいランディングページを探す時に役立つ機能が「加重並べ替え」です。
直帰率で並び替えがされていることを確認の上、「並び替えの種類 > 加重」を押します。
[図表112]
加重並べ替え後のデーターを見てみましょう。「セッション(訪問)ある程度あり、直帰率も高めのページ」つまり「直帰率の改善インパクトが大きいページ」を表示させることができます。
そうすると、このページから順に改善することで、サイト全体の直帰率の改善につながることがわかります。
ランディングページのレポートでは、直帰率の並び替えだけでは改善すべきページを見つけにくい現状があります。加重並べ替え機能を使い、本当に改善すべきページはどこかを特定しましょう。