フォームの見るべき視点
【フォーム】お申し込みフォームです。ここで見るべき指標は「フォーム離脱率」となります。※フォーム離脱率:お申し込みフォームにたどり着いているものの、「お申し込み完了=コンバージョン達成」せずにサイトを離れてしまった割合。「コンバージョン数÷フォーム到達数」。100人中20人がお申し込みを完了せずにサイトを離れた場合、フォーム離脱離脱率は20%です。いくらお申し込みフォームのページに流入が多くても、申し込みを終えてコンバージョンしなければ意味がありません。
フォーム離脱率は平均で50%近くにのぼると言われており、多い場合では70%~80%のフォーム離脱率のサイトもあります。
「お申し込みフォームまで到達すれば買ってくれる」そう過信してはいけません。お申し込みフォームを突破して購入完了まで至って初めて利益が生まれるため、このフォームで手を抜くと大きな機会損失につながります。
フォーム改善の具体的方法
ここでは、お申し込みフォームで離脱をさせないためのコツを紹介します。
①【入力項目を最小限にする】
特に必須入力項目が多い場合、ユーザーは「めんどうくさい」と感じて離脱する傾向が高くなります。ユーザー負担を最小限にしてコンバージョンにつなげるためにも、入力項目は必要最小限に抑えることが鉄則です。また、「必須」と「任意」の項目は必ず示しておきましょう。
※よく「どこでこのサイトを知りましたか?」とアンケートを取るサイトを見かけますが、フォームでアンケートを取ることは極力避けるべきです。このアンケート一つで入力項目が増えてしまい、ユーザーストレスへと発展します。
アンケートはコンバージョンした後でゆっくりと収集することができます。フォームは必要最小限にしましょう。
[図表119]
②【フォームに余計なリンクやボタンを配置しない】
商品購入に関係のないリンクやボタンはフォーム自体が煩わしく見えるだけでなく、せっかくフォームに導いたユーザーを別のページへ遷移させてしまうリスクが発生する可能性が高まります
③【文字や入力項目は大きく配置する】
文字や入力項目が小さい場合、入力や確認がしづらく、ユーザーにとってはストレスへと発展します。
④【エラーをリアルタイムで通知する】
入力が終わって購入ボタンを押した際に「エラー」が発生すると、ユーザーは再度入力し直しとなりストレスへと発展します。入力エラーをリアルタイムに通知させることで、購入ボタンを押したらスムーズにコンバージョンできる仕組みを構築することも、フォーム離脱率を低減させるために非常に効果的です。
[図表120]
[図表121]
ほんの少しの気配りでフォーム離脱は防げます。
以上の点に注意しつつ、ユーザーが悩むことなく購入完了できるフォームを作成するように心がけましょう。
※有料でEFO(Entry Form Optimization、入力フォーム最適化)ツールもリリースされています。EFOツールを導入することにより、「項目のどこで入力エラーがよく発生しているか」「どこまでユーザーが入力をして離脱したのか」などの詳細データを把握でき、フォームの改善に大いに役立てることができます。