ロングテール戦略とは
「ビッグフレーズ」ではなく「スモールフレーズ」で上位表示化を目指して流入を増やす手法です。
例えば、「ホームページ制作」という単一キーワードで検索をすると10億4千万ほどの検索結果が表示されてます。キーワード数が少なく、検索結果表示数が多いキーワードを「ビッグフレーズ」と呼びます。
ビッグフレーズはキーワードが少なく、検索をするユーザーが多いため、上位表示化が実現すれば多くの流入数が見込めるもの、上位表示化は非常に難易度が高いキーワードです。また、上位表示化を実現するまで半年から1年間ほど要することも珍しくありません。
それに対して「スモールフレーズ」は、例えば「ホームページ制作 大阪 格安 最短」のように、複数のキーワードで絞られたフレーズです。このキーワードで検索をしてみると、検索結果の表示数は9万件です。
この「スモールフレーズ」を狙うメリットとして、検索流入数自体はビックフレーズよりは少なくなるものの、検索結果数が少ないため上位表示が比較的容易にでき、約3ヶ月以内に上位10位を狙うことも十分に可能なフレーズです。
つまり、競合が少ないため上位表示化が実現しやすく、流入を獲得しやすいということです。
[図表182]
スモールフレーズにはユーザーの強い意志が含まれている
スモールフレーズになるほどそのキーワードには「キーワードインテント」と呼ばれる、ユーザーの意思・意図が隠れています。
例えば「ホームページ制作 大阪 格安 最短」であれば、「安く最短でホームページを制作したい」という強い意志が含まれており、一般的にはビッグフレーズよりもコンバージョン率が高まってくる傾向があります。
「ホームページ制作」のようなビックフレーズの場合、単に「情報収集」を目的として検索をしているユーザーが多いですが、「購入するための情報を知りたい」と意思が高まれば、そのための情報をもとめて様々なキーワードが付与されてくるということです。
スモールフレーズで上位表示ができれば、流入数自体はそこまで多くないものの、確実に流入数を伸ばしていくことでコンバージョンを増やしていくことが可能になります。
例えば、月間10,000件程度の流入があるビッグフレーズと、月間1000件程度の流入がある「スモールフレーズ」の2つがあった場合を考えてみましょう。
スモールフレーズの流入数自体は10分の1と劣っていますが、「10個のスモールフレーズ」で上位表示させてしまえば、ビックキーワードの「10,000件」と同程度の流入数になります。
上位表示化の難易度が高く上位表示まで半年~1年必要になるビッグフレーズと、難易度が低く上位表示まで3ヶ月程度が見込めるスモールフレーズ、優先すべきはどちらでしょうか?
ニッチなキーワードでビッグフレーズに負けない集客を実現
ロングテール戦略と言うのは、ビックフレーズにこだわらず、複数のキーワードインテントを付与したスモールフレーズによる検索流入を狙うことです。
SEOと聞くとビッグフレーズでの上位表示化を狙いがちですが、必ずしも「ビッグフレーズ」で狙う必要はないということを覚えておきましょう。
検索エンジンの進化により、スモールフレーズで上位表示化がしやすくなった
Googleの検索エンジンは非常に進化しており、トップページにだけではなく「第2階層」「第3階層」も上位表示させる傾向が高まっています。
つまり、従来のビッグフレーズによるトップページ流入狙いだけではなく、「コラム」のようなサブページを複数用意し、各コンテンツでスモールフレーズ流入を狙った記事を作成することで、スモールフレーズによる検索流入の増加を狙えるようになっています。
トップページはビッグフレーズ狙いの構成、サブページで複数のスモールフレーズ狙いの構成、という手法が近年のトレンドになっています。
スモールフレーズで流入数が増えてサイト自体にパワーがついてきたら、自然とビッグフレーズでも上位表示されやすくなります。
現実的にSEOで成果を出すためにも、まずは難易度の低いスモールフレーズで上位表示化を狙うことから考えましょう。